権利擁護・啓発活動
「知らない」を、
安心につながる理解へ。
知的障害・発達障害のある方は、日々の暮らしの中で交番や警察官と接する場面が少なくありません。 その特性について、少し理解があれば、本人にとっても対応する側にとっても、状況は大きく変わります。
当会では、警察業務にあたる方向けの知的・発達障害への理解啓発リーフレットと、警察官や検察官が行う知的障害者への取り調べの録音・録画(可視化)に関する 案内資料をご紹介します。
警察業務における知的・発達障害への理解
一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会が発行した、警察の皆さま向けの理解啓発リーフレットを紹介します。 職務質問や保護、事情聴取などの現場で「もしかしたら知的・発達障害があるかもしれない」と気づくための 視点と、身元確認から身柄を預かる場面までの具体的な配慮のポイントがまとめられています。
冊子「警察業務における知的・発達障害への理解」
発行:一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会(2026年3月31日発行)。 交番や警察署に常備いただくことを想定した内容で、対応時に気をつけていただきたい点を わかりやすくまとめています。
冊子をPDFで見る警察業務における知的・発達障害への理解_単ヘ゜ーシ゛
まずは身元の確認を
名前や連絡先をうまく伝えられない方もいます。ヘルプカードや障害者手帳、衣服の記名などを手がかりに確認をお願いしています。
連絡先がわかったら
ご家族や関係施設への連絡を優先し、連絡がつかないときは、必要に応じて市区町村の障害福祉担当や育成会に連絡してください。
迷子・行方不明の場合
行動範囲が広がりやすい特性のある方は、早い段階での情報共有が大きな助けになります。
身柄を預かる場合
正面からゆっくり穏やかに、短くわかりやすい言葉で話しかけてください。文字やイラストを使った説明も効果的です。
【注意!】 強く迫ったり、押さえつけようとすると、かえって混乱したり、興奮することがあります。
リーフレットでは、押さえつけるような対応が本人の興奮を強めてしまった実際の事故例も紹介し、 無理のない見守りの大切さを伝えています。詳しい経緯は冊子本編でご確認ください。
取り調べの可視化と、立ち会いを求める権利
知的障害のある方は、抽象的な概念の理解や過去の出来事の説明が苦手な場合があり、 質問する側に合わせて答えてしまうことも起こり得ます。そのために、取り調べの録音・録画(可視化)や 心理・福祉の専門家の立ち会いという仕組みが設けられています。
- ・検察は2011年10月、警察は2012年5月から、知的障害でコミュニケーションに配慮が必要な被疑者の取り調べについて、全過程の録音・録画が行われています。
- ・「被疑者に知的障害がある」ことを伝え、療育手帳の提示と特性の説明を行うことが、可視化のきっかけになります。
- ・心理・福祉の専門家の立ち会いを希望する場合は、遠慮なく申し入れることができます。
- ・困りごとがあれば、各都道府県・市町村の「手をつなぐ育成会」にご相談いただけます。
ご家族・支援者の方へ
いざという時に慌てないよう、療育手帳の携帯や、障害の特性を簡潔に伝えられるメモの準備をおすすめします。
対応で気になることがあれば、まずは当会までご連絡ください。
可視化リーフレットPDF取り調べ可視化チラシ(司法関係者、当事者向け広報用)
資料のご活用・ご相談はこちらから
関係機関への掲示・配布にご活用ください。
取り調べや保護の場面で 不安なことがあれば、いつでも育成会にご相談ください。
参考資料:
一般社団法人全国手をつなぐ育成会連合会「警察業務における知的・発達障害への理解」(2026年3月発行)/ 全日本手をつなぐ育成会「知的障害のある人への取り調べの録音・録画が始まっています」(2012年11月発行)

